訪問看護師が直面する悩みの一つに、オンコール対応の問題があります。オンコール対応とは、緊急時に備えて自宅待機をし、いつでも出動できる状態にしておくことを指します。訪問看護師にとって、このオンコール対応が大きなストレスになっている事例が多く見受けられます。実際、「緊急の呼び出しがあるかもしれない」というプレッシャーがあり、プライベートな時間でも常に気を張っている状態が続き、心身は休まりません。特に夜間や休日に呼び出されることが多くなれば、十分な休息を取ることが難しくなり、体力的に疲弊してしまいます。
また、訪問看護は、利用者さんの自宅というプライベートに入る存在となるため、利用者さんとそのご家族としっかり向き合い、信頼関係を構築することが求められます。しかし、この信頼を築くことは容易ではありません。一度トラブルが起きれば、築いてきた信頼関係は簡単に崩れてしまいます。利用者さんによっては、看護師が家政婦代わりのような認識で、行き過ぎた要望を出す人もいます。その場合、相手を不快にせず、上手く断る能力が求められます。よって、高いコミュニケーション能力や観察力が必要となるのです。
さらに、訪問看護は病院やクリニックの現場とは異なり、自宅による一人での対応が基本となります。そのため、自分の判断がそのままケアの質に直結するという責任感が重くのしかかります。何か問題が生じたとき、すぐに相談できる同僚がいない環境であり、孤独感を感じることも少なくありません。このような状況を乗り切るには、他の訪問看護師と悩みを共有し合ったり、定期的に勉強会を開いて情報交換するのがおすすめです。
訪問看護師は、やりがいが大きい仕事ですが、その裏にはさまざまな悩みや課題が存在しています。そんな中、少しでもストレスフリーに働きたいなら、丁寧サポート体制が整っている職場を選びましょう。同時に、こまめな自己ケアも行い、心身の元気をきちんとチャージしておくことが欠かせません。